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water wart水いぼ(伝染性軟属腫)
水いぼ(伝染性軟属腫)とは?
水いぼは、正式には「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」といい、ポックスウイルスの一種が原因でできる、皮膚の感染症です。表面がツルツルとした、光沢のある小さなイボが特徴で、中心にはへこみが見られることもあります。特に皮膚のバリア機能が未熟な乳幼児や学童に多く見られ、アトピー性皮膚炎のお子さんは、皮膚が乾燥して傷つきやすいため、水いぼができやすい傾向にあります。水いぼは自然に治ることもありますが、放置すると数が増えたり、家族や周りの人にうつってしまったりするため、適切な治療と対策が必要です。
水いぼの主な原因と誘発要因
水いぼは、ウイルス性の感染症であるため、人から人へと感染が広がります。
- 接触感染
- 水いぼを直接触ったり、水いぼを触った手で健康な皮膚を触ったりすることで感染します。
- タオルや衣類の共用
- 水いぼのついたタオルや、衣類、おもちゃなどを介して感染することがあります。
- プール
- プールの水を介して感染することはありませんが、ビート板や浮き輪、タオルの共用、または肌が直接触れ合うことで感染する可能性があります。
皮膚に小さな傷があったり、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下していると、ウイルスが侵入しやすくなり、水いぼができやすくなります。また、免疫力が低下しているときも、症状が出やすいと言われています。
水いぼの治療法
水いぼは、自然に治ることもありますが、その間にかき壊して数が増えたり、他の人にうつしてしまったりするリスクがあります。従来いぼを専用のピンセットで取り除いたり、液体窒素で焼きつぶす治療法が主流でしたが、子供にとっては怖い治療法であり、病院に行くことがトラウムマになってしまいます。当院では強力な抗菌作用を持つ銀イオンと保湿成分のあるクリームによる痛みのない治療法を選択しています。2~3か月程度で水いぼが減ってきます。
当院はお子様が安心して治療を受けられるよう、痛みの少ない治療法や、恐怖心を和らげる工夫を大切にしています。ご家庭でできる予防法やスキンケアについても、丁寧にご説明しますのでご安心ください。
日常生活でできること・セルフケアのポイント
水いぼの感染を広げず、悪化させないためには、ご家庭でのセルフケアが非常に重要です。
- 掻き壊しを防ぐ
- 水いぼを掻き壊すと、ウイルスが飛び散り、全身に広がってしまいます。掻いてしまいそうな場所は、絆創膏やガーゼで保護しましょう。
- タオルや衣類の共用を避ける
- 家族間でタオルや衣類を共用しないようにしましょう。特に、お風呂上がりのタオルは、清潔なものを使用してください。
- 皮膚を清潔に保つ
- お風呂で体を洗う際は、石鹸をよく泡立てて、優しく洗いましょう。ごしごし擦ると、皮膚に傷がつき、感染を広げる原因となります。
- 保湿を心がける
- アトピー性皮膚炎のお子さんは、保湿をしっかり行うことで、皮膚のバリア機能を高め、水いぼの感染を防ぎます。
よくある質問(FAQ)
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水いぼは放置しても治りますか?
はい、水いぼは自然に治癒することがあります。しかし、治るまでに数か月から数年かかることもあり、その間に数が増えたり、他の人にうつしてしまったりするリスクがあります。
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プールに入ってもいいですか?
学校保健安全法上は、「タオルやビート板などを介して間接的に感染するので、これらを共用しないように注意すれば、プールに入っても差し支えない」とされています。ただし、症状がひどい場合や、保護者の方が感染を心配される場合は、事前に相談してください。
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痛みはありますか?
水いぼそのものに痛みやかゆみはありません。ただし、摘除を行う場合は、痛みを伴うため、麻酔テープなどを使って痛みを軽減する工夫をします。
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水いぼはうつる病気ですか?
はい、水いぼはウイルス性の病気で、人から人へ感染します。特に、お子様同士で接触する機会が多い保育園や学校、ご家庭では、感染が広がりやすいので注意が必要です。
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アトピー性皮膚炎がありますが、水いぼの治療はできますか?
はい、アトピー性皮膚炎のお子様の水いぼ治療にも対応しています。アトピー性皮膚炎の治療と並行して、水いぼの治療や、予防のためのスキンケア指導も行います。
このような場合はご相談ください
- 水いぼの数が急に増えた
- 掻き壊してしまった、または出血している
- 水いぼが赤く腫れて、痛みを伴う
- アトピー性皮膚炎の症状と区別がつかない
- 水いぼかどうかの判断がつかない
水いぼは、お子様のつらいかゆみや、見た目の問題だけでなく、感染を広げるリスクもあります。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。