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bromhidrosis / hyperhidrosis腋臭症(ワキガ)、多汗症(手・足)
腋臭症(ワキガ)、多汗症(手・足)とは?
腋臭症(えきしゅうしょう)、一般的に「ワキガ」と呼ばれるこの症状は、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因で特有の強い臭いを発する病気です。この汗自体は無臭ですが、皮膚の常在菌によって分解される際に、あの特有のツンとした臭いが発生します。思春期以降に発症することが多く、特に遺伝的要因が大きく関わるとされています。単なる汗の臭いとは異なり、衣類に黄ばみがつくなどの特徴もあります。
多汗症(たかんしょう)は、体温調節に必要な量を超えて、過剰に汗をかいてしまう病気です。特に、手のひらや足の裏、脇の下に多く見られます。精神的な緊張やストレスが引き金となることが多く、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。手汗でノートが濡れたり、足汗で滑りやすくなったり、靴の臭いが気になったりするなど、社会生活や精神面に大きな影響を与えるため、放置せずに適切な治療を受けることが重要です。
腋臭症、多汗症の主な原因と誘発要因
腋臭症の主な原因は、アポクリン汗腺の数と活動性です。アポクリン汗腺は、ワキの下、乳輪、外陰部などに集中しており、思春期以降に活動が活発になります。この汗腺から分泌される汗には、脂質やタンパク質などの成分が多く含まれており、皮膚の常在菌(特にジフテロイド菌)がこれを分解する際に、特有の臭い物質(3-メチル-2-ヘキセン酸など)を作り出します。遺伝的な体質が大きく関わっており、両親のどちらかにワキガの症状があると、お子様にも遺伝する可能性が高まります。
多汗症は、汗腺自体の機能に異常がないにもかかわらず、精神的な緊張やストレス、自律神経の乱れ、遺伝などが原因で過剰な発汗が起こります。特に、手のひらや足の裏は、精神的な影響を受けやすく、緊張すると一気に汗が吹き出すことがあります。また、高温多湿な環境や、辛い食べ物なども発汗を促す誘発要因となります。
腋臭症、多汗症の治療法
ワキガや多汗症の治療法は、症状の程度や患者様のライフスタイルに合わせて様々な方法があります
腋臭症の治療
- 塗り薬による治療
- 軽度の場合、殺菌作用や制汗作用のある塗り薬を処方します。
多汗症の治療
- 塗り薬による治療
- 塩化アルミニウム溶液や、最近では保険適用になった外用薬など、制汗作用のある塗り薬を処方します。
- 内服薬
- 全身の汗を抑える抗コリン薬を処方することがあります。
患者様の症状を正確に診断し、それぞれのライフスタイルに合わせた最適な治療法をご提案いたします。丁寧な説明と患者様に寄り添ったサポートを心がけています。
日常生活でできること・セルフケアのポイント
治療効果を高め、症状を軽減するために、日々のセルフケアも非常に重要です。
- 清潔に保つ
- 汗をかいたらこまめに拭き取り、シャワーを浴びて清潔を保ちましょう。特に、ワキの下は制汗シートや抗菌ソープを活用するのも効果的です。
- 通気性の良い服装
- 汗がこもらないように、綿や麻などの通気性の良い素材の衣類を選び、汗を吸収しやすい下着を着用しましょう。
- ストレス管理
- 精神的な緊張やストレスは発汗を促します。適度な運動やリラックスできる時間を作り、ストレスを上手に発散しましょう。
- 食事に注意
- 肉類や脂質の多い食事は、アポクリン汗腺を活発にさせることがあります。バランスの取れた食生活を心がけ、特に和食中心の食事がおすすめです。
よくある質問(FAQ)
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多汗症は病気ですか
はい、多汗症は立派な病気です。精神的な緊張やストレスが引き金になることが多く、放っておくと生活の質(QOL)を著しく低下させることがあります。自己判断で悩まず、専門医にご相談ください。
このような場合はご相談ください
- ワキの下の臭いが気になり、日常生活に支障が出ている
- 精神的な緊張で手のひらや足の裏に大量の汗をかく
- 汗が原因で衣類が黄ばんだり、靴が臭ったりする
- 市販の制汗剤を使っても効果がない、あるいは肌荒れを起こす
- どの治療法が自分に合っているのか知りたい
ワキガや多汗症は、人に相談しにくい悩みかもしれませんが、適切な治療で改善できる病気です。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。患者様の悩みに寄り添い、最適な治療とサポートを提供いたします。