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水疱瘡(水痘) – わかば医院−皮膚科|さいたま市浦和区のわかば医院皮膚科部門

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chicken pox水疱瘡(水痘)

水疱瘡とは?

水疱瘡は、正式には「水痘(すいとう)」と呼ばれる感染症です。水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で、空気感染や飛沫感染、接触感染によって非常に強い感染力で広がります。主な症状は、全身に現れる赤く小さな発疹(ほっしん)で、これが次第に水ぶくれ(水疱)となり、かさぶたになって治っていくのが特徴です。特に、発疹が一度にではなく、次々と新しいものが出てくる「新旧混在」が水疱瘡の診断の重要なポイントです。

発症しやすいのは免疫が未熟な10歳未満のお子様ですが、大人になってから感染すると、重症化するリスクが高まります。合併症として、肺炎や脳炎などを引き起こすこともあり、早期発見と適切な治療、そして感染拡大を防ぐための対策が非常に重要です。

水疱瘡の主な原因と誘発要因

水疱瘡の唯一の原因は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」への感染です。このウイルスは非常に感染力が強く、感染者との接触がなくても、同じ空間にいるだけで空気中を漂うウイルスを吸い込むことで感染する可能性があります。一度感染して治癒すると、通常は生涯にわたって免疫ができますが、ウイルス自体は神経節に潜伏し続けます。そして、将来、加齢やストレス、病気などで免疫力が低下したときに、再び活動を始めて「帯状疱疹」として発症することがあります。

「水疱瘡は一度かかったらもうかからない」という認識は概ね正しいですが、ごく稀に免疫力が不十分な場合に再感染する可能性もあります。また、「水疱瘡は自然に治るから大丈夫」と安易に考え、適切な対応を怠ると、合併症のリスクを高めてしまうため、決して放置してはいけません。

水疱瘡の治療法

水疱瘡の治療は、主に抗ウイルス薬の内服と、かゆみを抑える外用薬や内服薬を併用して行います。抗ウイルス薬は、発疹が出てから48時間以内に服用を開始すると、ウイルスの増殖を抑え、発熱期間や発疹の数を減らす効果が期待できます。当院では、患者様の年齢や症状の程度に応じて、適切な抗ウイルス薬を処方し、治療をサポートいたします。

発疹の経過を正確に診断し、水疱瘡と類似した他の皮膚疾患との鑑別も可能です。発疹のかゆみが強い場合は、かゆみ止めのお薬や、水疱が破れて細菌感染を起こした場合には、抗菌薬の塗り薬も適切に処方いたします。また、お子様の場合、塗り薬や飲み薬の正しい使い方を丁寧に指導し、ご家族の不安を軽減できるよう努めています。

日常生活でできること・セルフケアのポイント

水疱瘡の治療期間中は、症状の悪化や他者への感染を防ぐためのセルフケアが非常に重要です。

入浴と保湿
熱いお湯はかゆみを増すことがあるため、ぬるめのシャワーで汗を流し、清潔を保ちましょう。水疱が破れないように、やさしく洗い、タオルでこすらないように注意してください。入浴後は、刺激の少ない保湿剤でしっかり保湿し、皮膚のバリア機能を守ることが大切です。
かゆみ対策
爪を短く切り、水疱を掻きむしってしまわないように注意してください。特に、お子様には手袋をさせるなどの工夫も有効です。掻き壊すと、跡が残ったり、細菌感染を起こしたりするリスクがあります。
安静と休養
ウイルスの活動を抑え、早期に回復するためには、十分な睡眠と休養が欠かせません。
感染対策
発疹がかさぶたになるまでは感染力があります。全ての発疹がかさぶたになるまで学校は出席停止になります。

よくある質問(FAQ)

  • 水疱瘡は一度かかったらもうかかりませんか?

    一度水疱瘡にかかって治癒すると、通常は生涯にわたって強い免疫を獲得するため、再感染することはごく稀です。しかし、ウイルスは体内に潜伏し、将来的に免疫力が低下すると帯状疱疹として再発します。

  • 水疱瘡の治療に食事制限は必要ですか?

    水疱瘡の治療に特定の食事制限は必要ありません。バランスの取れた食生活を心がけ、しっかりと栄養を摂ることが、回復を早める上で重要です。

  • 水疱瘡の発疹はいつ頃から人にうつらなくなりますか?

    発疹が出始める1~2日前から、すべての発疹が乾燥してかさぶたになるまで、非常に強い感染力があります。特に、幼稚園や学校などの集団生活では、すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止となります。

  • 水疱瘡は大人でもかかるのですか?

    はい、大人になってから初めて水疱瘡に感染することもあります。大人の水疱瘡は、発熱や発疹の症状が重く、肺炎などの合併症を起こすリスクが高いため、お子様以上に早期の受診と治療が大切です。

  • 予防接種は受けるべきですか?

    水疱瘡のワクチンは、発症を予防したり、発症しても症状を軽くする効果があります。特に、お子様には定期接種として推奨されています。予防接種について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

このような場合はご相談ください

  • 全身に発疹が出て、水ぶくれを伴う場合
  • 発疹と同時に38℃以上の高熱が出る場合
  • 市販薬を塗ってもかゆみが治まらず、夜眠れないほどのかゆみがある場合
  • 発疹が化膿して、かゆみや痛みが強くなってきた場合
  • お子様だけでなく、ご家族に水疱瘡の症状が出た場合
  • 「水疱瘡かもしれない」と不安に感じ、正確な診断と適切な治療を求めている場合

水疱瘡は強い感染力を持つため、自己判断で対応することは危険です。少しでも「おかしいな」と感じたら、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。私たちが、お子様やご家族の症状を拝見し、最適な治療とサポートを提供いたします。